てのん学校トークショー開催

祖母から孫へ 清楚で上品な「手作りワンピース」の贈り物


執筆:

84歳の母が、結婚式に出席する私の娘のために手作りのワンピースを縫ってくれました。

孫への愛情が込められた、清楚で上品なワンピース。
娘にとって「大事な宝物」になりました。

親せきの結婚式に家族で出席することになりました。
私は年齢的に留袖を着た方がいいのでは?とのこと。

しかし、留袖を持っていないので、母にお願いして留袖を借りることに。
すると母が、私の娘は何を着るの?と尋ねます。
「結婚式用の服を買うか、中学生らしく制服でもいいかな?」と答えると
「だったら、お母さんが作ってあげるが。」と母が言います。
「えー!いいよ。いいよ。お母さん大変だよ」
「大丈夫!大丈夫!これまであんたたちのために何枚作ってきてるね。
時間をかけたらちゃんと出来るからまかせなさい!」と言ってくれました。

こうして、84歳の母が、孫のためにワンピースを作ってくれることになったのです。

前回お伝えしましたが、母は洋裁が上手で、子供たちの洋服はほとんど手作りでした。
私が結婚し、子供が生まれた時も、孫のためにと手作りのベビードレスとベビーコートを作ってくれました。

ベビードレス
ベビードレス
ベビーコート
ベビーコート

今、改めて見ても、本当に丁寧な作りで、その手仕事の細やかさに感動します。

その後、母は60代で病気を患い、長い入院生活も経験しました。
しかも、病気の症状が落ち着いてからは、今度は夫(私の父)の看護をしなければならず、長い間、ミシンを使って洋裁をする気力が持てない時期が続きました。

父は4年前に亡くなりました。
一人暮らしになった母は、また、ミシンのふたを開け、好きだった洋裁をする意欲が少しずつわいてきました。
そして、ぼちぼち、自分の普段着や小間物を作るようになりました。

勘もすぐに戻ったそうで、「ミシンの前に座るとついつい夢中になって、やっぱり洋裁は楽しいよー。」と話す母。

まずは、ワンピースを作るために、娘の採寸をするようにいわれました。
娘が、絵を描いて寸法をFaxで送りました。

まずは、ワンピースを作るために、娘の採寸をするようにいわれました。

娘が、絵を描いて寸法をFaxで送りました。

すると、母からもデザイン画がFaxで送られてきました。

鹿児島市のさつま屋で紺色の生地を買ったそうで、その生地に合う、二つのデザインを考えたそうです。
可愛らしく描かれていて、この絵を見ているだけでも、きちんと作ろうとする母の気持ちが伝わってきました。

鹿児島市のさつま屋で紺色の生地を買ったそうで、その生地に合う、二つのデザインを考えたそうです。

可愛らしく描かれていて、この絵を見ているだけでも、きちんと作ろうとする母の気持ちが伝わってきました。

娘は、2枚目のシンプルなデザインの方を作ってほしいとお願いしました。

途中経過の電話でのやりとり。
「今、型紙を製図しているところ。ちゃんと計算もして製図できるよ。」
デザインを考え、型紙を製図する所からできるところが、母のすごいところだなあと思います。
「ミシンで縫いはじめたよ。楽しいよ」
「根を詰めないでね。無理しないでね」
「大丈夫よ。裾をまつったら、もうすぐ仕上がるよ。いいのが出来そうだよ。」
楽しみもありましたが、84歳の母が、無理をして疲れが出なかいも心配でした。

そして、二週間後、洋服が鹿児島から届きました。

そして、二週間後、洋服が鹿児島から届きました。

娘が学校から帰るのを待って、二人で開けました。
きれいに風呂敷に包まれた服・・

きれいに風呂敷に包まれた服・・

二人でドキドキしながら広げてみました。

二人でドキドキしながら広げてみました。
母が作ってくれたワンピースです。

母が作ってくれたワンピースです。

「わーすごい!おばあちゃんすごい!めちゃくちゃいい!」
娘が歓声をあげました。
あまりに素敵なワンピースが包みからあらわれ、二人とも感激のあまり涙ぐんでしまいました。

しかもワンピースだけでなく、ワンピースの下に着るインナードレスも作ってくれていました。

しかもワンピースだけでなく、ワンピースの下に着るインナードレスも作ってくれていました。

長い丈のワンピースに合った下着は持っていないだろうからと、ひと踏ん張りして作ったそうで、裾にフリルをつけて可愛らしくしてありました。

長い丈のワンピースに合った下着は持っていないだろうからと、ひと踏ん張りして作ったそうで、裾にフリルをつけて可愛らしくしてありました。

さっそく娘がワンピースを試着してみたら、体にしっくりなじんで、まさにピッタリ!
とても似合っていました。

さっそく娘がワンピースを試着してみたら、体にしっくりなじんで、まさにピッタリ!

添えられた母からの手紙には、「楽しい作業でした。嬉しい作業でした。」と書かれていました。
そしてお礼の電話をした娘は「おばあちゃんありがとう。一生大事にするね。宝物にするね。」と言っていました。

10月28日、私は母の留袖を着て、娘はこのワンピースを着て、結婚式に出席しました。

私は母の留袖を着て、娘はこのワンピースを着て、結婚式に出席しました。

日常の暮らしを、丁寧に大事に生きてきた母。
母から教えられることはたくさんあります。
私が家庭を持ち、子育てしてみて、どれだけ母が、子供に愛情を注ぎながら、優しくそして堅実に家庭を守って来たかが、より一層わかるようになりました。

身近であったエピソードを記事にしましたが、きっと、子供の事を思いやったり、親や友人、近所の人達・・を思いやったり、心が温まるほっこりにっこりするような話は、きっとたくさんあるんだろうなーと思います。

もし記事を読んでくださっている方で、ほっこりするエピソードがありましたら教えていただければなーと思います。


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投稿者: てのん記者