新しい年が明けて2週間余り。なんだかエンジンのかかりきらない気分を変えようと、大隅半島にドライブに出かけました。
大隅半島には、古墳があると聞いてはいましたが、実は行ったことがありません。
というわけで、鹿児島県内屈指の規模を誇る大崎町の横瀬古墳と東串良町の唐仁古墳群を訪ねてみました。
帰り道には、景色の美しい鹿屋市の荒平天神や垂水市の江の島にも寄り道、大隅半島の魅力にふれました。
横瀬古墳は前方後円墳!
国道220号から標識を頼りに横瀬古墳へ。
焼酎工場の入口かな~と戸惑いながら進む先、田んぼの中に小高い丘が見えました。

地元の方がお孫さんを連れて古墳にお散歩。まねして登ってみました。

横瀬古墳は、前方後円墳で、全長128メートル、後円部の高さは15メートル。方墳の部分にだけ木が茂り、円墳の部分はきれいに刈り込まれています。
独特の姿で、まわりとすっかりなじんでいました。
唐仁古墳群はそこここに古墳があった!
国道220号にもどって鹿屋方面へ走ると、唐仁古墳群への標識が出てきます。
案内標識を頼りに進んで探していると、畑や田んぼのあちこちに、こんもりした部分が。よくみると石柱が建てられています。
なんと、あれもこれも古墳です。
犬も歩けば…というぐらい、そこここに古墳がのこされています。
案内板によれば、なんと国指定の史跡が132基も!先祖代々ここに暮らしてきた人々の努力なしには、これだけの数の古墳が壊されずのこることはなかったかも。
そう思うと奇跡の光景にも思えました。
そして、唐仁古墳群の中でも一番大きな大塚古墳へ。全長185メートル、高さ10.3メートルの前方後円墳ということですが、今は、神社になっています。

ひっそりとした境内は、箒目も美しく掃き清められていて、地域の方々が大切にしていらっしゃるのが伝わってきました。
古代人の眠る地を巡って、なんだか心が穏やかに。
帰る道すがら、鹿屋の名所、荒平天神へ。
傾きはじめた太陽に照らされる波打ち際。

急な階段の先は、ロープを頼りに登る岩場で、詣でるのはちょっぴり骨が折れます。
成人式を終えた振袖のお嬢さんたちが、記念写真を撮りに。地元の宝物のような景色をバックに思い出づくり。素敵です。

最後は垂水市海潟。都から流されてきたお公家様が、湘南の江の島になぞらえたという地へ。後ろにそびえる桜島を富士山にみたてて、絶景をたたえたとか。
古墳を中心にめぐった大隅半島。今年は、もっと大隅半島へも足を延ばして、てのんでお伝えできたらいいなあと思う日帰り旅でした。
