私が考える敬天愛人 南洲哲学研究会・山城洋一さん


執筆:

12月16日放送の大河ドラマ「西郷どん」最終回のタイトルは「敬天愛人」でした。

西郷さん自らが生きる哲学とした敬天愛人とは、どのような思想だったのでしょうか?

ネット上でもその答えを知りたいという人が増えているようです。「てのん」の取材でご登場いただいた南洲哲学研究会を主宰する鹿児島市の山城洋一さんから「私の解釈する敬天愛人論」が届きました。

南洲哲学研究会 主宰 山城洋一さん(鹿児島市)
南洲哲学研究会
主宰 山城洋一さん
(鹿児島市)

西郷さんの語った敬天愛人

敬天愛人(天を敬い、人を愛する)は西郷さんが好んで使った言葉です。

西郷さんの座右の銘・敬天愛人とは?
西郷さんの座右の銘
敬天愛人とは?

西郷さんの敬天愛人の思想は、旧庄内藩士たちの手によって残された『南洲翁遺訓』の中に見ることが出来ます。西郷さんの人徳を敬慕して鹿児島を訪れた旧庄内藩士(山形県)たちの問いに、直接語った言葉として残されています。

西郷から直接聞いた教訓等が記された「南洲翁遺訓」
西郷から直接聞いた教訓等が記された
「南洲翁遺訓」

西郷さんはどう答えたのか?

明治3年、旧庄内藩士から敬天愛人について問われた西郷さんが、直接答えた言葉です。

「南洲翁遺訓」より

道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを
目的とす。天は人も我も同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也
(南洲翁遺訓24条)

人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして己を尽くし、人を咎めず我が誠の足らざるを尋ぬべし
(南洲翁遺訓25条)

私の考える敬天愛人

仲間と共に、鹿児島市で西郷さんの敬天愛人を中心とする思想哲学を多くの人に伝える活動している山城洋一さんが「私の考える敬天愛人の解釈」として送って下さいました。

私の考える敬天愛人とは… 山城洋一さん(南洲哲学研究会)
私の考える敬天愛人とは…
山城洋一さん
(南洲哲学研究会)

敬天とは…

「人としてあるべき正しい生き方とは、学ぶ事も修行する必要もなく、人がもともと身に付いている真心(真・善・美)に沿って生きること。

損得や感情(怒り・憎しみ・ねたみ・性的衝動)に振り回されず、真心(真・善・美)を大切な価値観として日々を生きること。」

愛人とは…

「人の心は、皆同じ感性を持っている。自分がされて嫌なことは他の人にしてはならず、自分がされて嬉しいと思うことを他の人にすることが大切。

人の思惑に左右されず、常に天を意識して自分の最善を尽くし、他の人を咎めることなく、自分の方こそ、誠意不足がなかったのか自問しなければならない。

人はただひたすらに愛すべき存在であり、見返りを求めてはならない。」

西郷さんの教えを学ぶ勉強会(南洲哲学研究会)
西郷さんの教えを学ぶ勉強会
(南洲哲学研究会)

それぞれの心に響く敬天愛人

山城さんは「敬天愛人」は、現代を生きる人たちに様々な問いかけをしてくれる言葉だと話します。

そして、もっと多くの方々と「敬天愛人」についての解釈を語り合ってみたいとも語ります。

この機会に、西郷さんの言葉として残る「南洲翁遺訓」に触れ、それぞれの心に映る「敬天愛人」を味わってみたいものです。








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投稿者: てのん記者