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「暮らし」

自家製ヘチマ化粧水、作りましょ♪~不二子おばあちゃんの自然生活~


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鹿児島の夏野菜の定番「ヘチマ」が食べたり、たわしにしたり、色んな使われ方をしていること、先日、てのんの記事でご紹介しました。

きょうはそのパート2!不二子おばあちゃんがもう半世紀以上も毎年続けているヘチマの化粧水づくりのご紹介です。
※ 詳しくは「ヘチマの様々な使い方!!料理、タワシ、化粧水・・」の記事をご覧くださいね♪
鹿児島市の不二子おばあちゃん(87)
不二子おばあちゃんは、もうすぐ米寿を迎えます。おじいちゃんが亡くなって6年。

ひとり暮らしの寂しさを慰めてくれたのが、庭で元気に育つ野菜たちでした。「野菜は正直!手を抜かず、愛情をかけるとちゃんと育ってくれるよ。」が口癖です。
不二子おばあちゃんの庭の畑
その不二子おばあちゃんの、夏野菜に外せないのが「ヘチマ」です。

毎年欠かさず種から蒔いて育てています。
今年もヘチマがいっぱい生りました
ひとり暮らしですから、ひとりで食べる分はほんの少し。毎週訪ねてくる息子夫婦が収穫して、喜んで持って帰ってくれるのが、何よりの楽しみです。

「今年もへちま、いっぱい食べたね~」と息子夫婦。

ヘチマは毎年、お料理に、たわしに変身したりと大活躍ですが、もう一つの恒例が自家製ヘチマの化粧水づくりです。

「ヘチマ」の食べる時期が終わる頃、毎年取りかかる年中行事です。
ヘチマの化粧水、もう50年以上欠かさず作ってます!
物の本によると、ヘチマ水を採る時期は、実が出来てから枯れる前が良いとされ、一般的には中秋(今年は9月24日)の頃がベストと言われていますが、不二子おばあちゃんは毎年、畑の様子を見ながら頃合いを見て、取りかかります。

「簡単!簡単!」と、お嫁さんに初めてそのやり方を伝授しました。

不二子おばあちゃん流、ヘチマ化粧水の作り方!

根元から50~60センチで茎をカット
まずは、地面(根元)から50センチ~60センチくらいのところで切った茎(ツル)を曲げて、切り口を一升瓶の中に差し込みます。(一升瓶はあらかじめ熱湯消毒)
斜めにカットして
切り口を一升瓶に差し込む
そして、ごみやほこりが入らないようにビニール袋で包みます。

このまま置いておくだけ。すると3日~4日で、一升瓶に一本半のヘチマ水が採れました。
一升瓶に1本半のヘチマ水が採れました!
これをキッチンペーパーなどでろ過して出来上がり。「ヘチマ水には、抗菌作用があるから、遮光さえすれば、結構長持ちするよ。」と、不二子おばあちゃん!
ペットボトルに小分けして保存
これを小ぶりのペットボトルに小分けして、化粧水として使い続けいているそうです。若い頃、敏感肌でお肌のトラブルが多かったそうですが、これを使うようになってからトラブル知らず

「これが一番!」と話します。

※ ネットで見たら、長持ちさせるために、沸騰加熱させて殺菌、エタノール(抗菌、殺菌、防腐効果)やグリセリン(吸湿保湿効果)を加えるなど様々なつくり方が出てきますので、本格的に作ってみたい方は「ヘチマ水のつくり方」で検索して、ご参考になさって下さいね。

※ 通常は、冷蔵庫で一週間ほどで使い切るのがおすすめ。ヘチマ水を小分けして冷凍。その都度、解凍して作っても良いようです。

不二子おばあちゃんのヘチマ化粧水は、採れたヘチマ水をほぼそのまま使う超自然スタイル。ヘチマには、日焼けしたお肌のほてりを落ち着かせる抗炎症作用、傷んだ肌を再生させる作用、保湿効果などがあり、天然の恵み成分がいっぱい含まれていると言われています。
自家製ヘチマ化粧水でお肌は今もツルツルよ!と不二子おばあちゃん
そういえば、畑仕事に精を出す不二子おばあちゃん!特別なお手入れはしていないのに、肌はとてもハリがあり、しわもあまりありません。これって、ヘチマ水効果?って思ってしまいます!

実は、この不二子おばあちゃん、何を隠そう私の義母です。私も毎年、ちゃっかりこの自家製化粧水を頂いております。「てのん」のおかげで、ヘチマ化粧水の作り方まで伝授してもらえました。

こうしてヘチマを様々に味わい尽くした後は、種を採って来年に備えます。畑の恵みを有難くまるごと頂き、無駄なく使い尽くす不二子おばあちゃん(義母)の自然な日暮らしから、まだまだ教えられることがたくさんありそうです。

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