佐賀県武雄市図書館。
新しいスタイルの図書館として、全国的にも話題となっているという事で、見学に行ってきました。
図書館の中に入ると、こんな感じ。
開放的な空間。弧を描くようにズラリと並ぶ本。
床や天井など、木をふんだんに使ったデザイン。
図書館に入った瞬間、「わーすごい!なんかおしゃれ!」と感じました。
この武雄市図書館、武雄市が指定管理制度を導入し、2013年4月から、TSUTAYAの経営母体であるカルチャー・コンビニエンス・クラブが運営しています。
※指定管理制度・・公の施設の管理運営を、地方公共団体が指定した民間業者に行わせるもの。
民間の活力を導入しようというねらいもあるようで、武雄市図書館の特徴を少しあげてみると・・
・開館時間は朝9時~夜9時まで 年中無休
・日本国内に居住している人だったら、だれでも利用カードを作ることができるそうです。
そして、
・館内に、スターバックスの店舗が入っていて、スターバックスで購入した飲み物は、閲覧スペースに持ち込むことが出来、コーヒーを飲みながらゆっくり読書を楽しめます。
・また、図書の無料貸し出しはもちろんですが、蔦屋書店が併設されているので、本や雑誌の購入もできます。
従来の図書館と、書店、そして、コーヒーショップが一緒になった、これまでにないスタイルの図書館です。
10月1日には、武雄市図書館の隣に、武雄市こども図書館もオープン。
こちらも、木のぬくもりのある明るい図書館でした。
県外からの利用客も多く、休みの日には駐車場が満杯になるとか。
いろいろ課題もあるのかもしれませんが、本離れが言われる中で、本に囲まれながらおしゃれな空間でゆっくり読書を楽しめる、何回も訪れたくなるような場所でした。
ところで、佐賀県武雄市といえば1300年前から続く温泉の町。
武雄市のシンボル的な建物と言えば・・
武雄温泉の入り口に立つ朱塗りの楼門です。
佐賀県唐津市出身で、東京駅を設計した辰野金吾博士の設計で、大正4年に建てられ、国の重要文化財に指定されています。
武雄温泉のパンフレットにも、竜宮を連想させる鮮やかな色彩と形・・と書かれていますが、門をくぐると、現実から夢の世界に入り込むんじゃないかと思わせるような、温泉客の心を高揚させるような門です。
そして、門をくぐると、おなじく辰野金吾が設計した武雄温泉新館が正面に立っています。
当時、新館には複数の浴場や休憩場所が作られ、保養施設となっていました。
今でも楼門のまわりには、温泉旅館やホテルが立ち並び、立ち寄り湯などもあり、観光客はもちろん、地元の方の憩いの場にもなっています。
読書を楽しんだ後は、温泉に入って疲れを癒すという旅程もいいのではないでしょうか?
■ アクセス
・佐賀県武雄市図書館
・武雄温泉楼門
・武雄温泉新館