これまで「てのん」にご登場いただいた方々が、今、新型コロナウイルスとどう向き合い、どう乗り越えようとしていらっしゃるのか、オンラインで結び、率直に語っていただくシリーズ。3回目は、福岡在住の女性起業家、神戸海知代さん。
いち早く布マスクを商品化し、販売を始めていらっしゃいました。
神戸さんインタビュー動画

3回目のゲストは、起業家 神戸海知代さん
これまでも度々「てのん」にご登場いただいている神戸さん。
コピーライターとして、広告クリエイティブの企画・制作をされる一方で、女性一人で株式会社かんべ笑会を設立。手ぬぐいを使った子供用のパンツ「ぐいパン」を商品化し、インターネットなどで販売を始めました。
その後、昨年からは、大人用の「おとなぐいパン」も商品化。縫製の技術を持った女性たちのネットワーク「匠チーム」を作り、ぐいパンを製作する「ぐいパンプロジェクト」を展開しています。



そして神戸さんは、新型コロナによるマスク不足が深刻な状況の中、さっそく行動をおこしていました。
インタビューの中から———-
今年2月下旬から手ぬぐいを使った布マスク「ぐいスク」を商品化
「その頃は、マスクが足りなくて困っている人がたくさんいる状況でした。そんな中、ぐいパンを縫っている匠チームのお一人が、手ぬぐいで布マスクを作ることを提案され、すぐに『ぐいパンプロジェクト』であつかう事が決まりました。
手ぬぐいは綿100%で肌なじみもよく、顔にずっと付けているマスクを作っても、その良さが生かされると感じました。短期間のうちに試作品をいくつも作り、その中から一番心地よいカタチを選び商品化。さらに、大人用の他に子供用も作ることにし、商品名も『ぐいスク』と決まりました。
さっそく匠チームの方たち5人が制作にとりかかりました。
『いまマスクが必要、だからそれに応えるんだ!』という想いが、匠チームお一人お一人を支えていたと思います。」
「ぐいスク」に込めた想い
~服を着替えるように、マスクを楽しんでもらいたい~
「ぐいスク」は色や柄も48種類と豊富。
「白いマスクばかりよりも、いろんな柄のマスクがあった方が楽しいですよね。」

現在は、暖色系か寒色系を選択し、手ぬぐいの色や柄はその中からおまかせで送っているそうですが、リクエストがあれば相談に応じているそうです。
ぐいパンのサイトの他、JR九州商事のネットショップなどでも販売。好調な売れ行きのようです。
それに対応するために、5人の匠チームの方が日々多くの「ぐいスク」を制作してらっしゃいます。
5人の匠の方が頑張っています
神戸さんが5人の方を紹介してくださいました。
ぐいスクのおかあさん。1枚目のぐいスクを生み出しました。
早くて正確、たくさんのぐいスクをスイスイ縫っています。
きれいな縫製で、こども用もおとな用もピシッと仕立てます。
職人気質、急なオーダーにもパッと応えてくださいます。
ばつぐんの技能で、宮崎からぐいスクを応援しています。
「ぐいパンプロジェクト」での女性の働き方が、
今の状況にも生かされている
「元々『ぐいパンプロジェクト』は、一つの新しい女性の生き方を提案したいと始められました。会社などの組織にとらわれなくても、子育てや家事も楽しみながら自分らしく仕事を続けられるライフスタイルを提案したいと。
人と人とのつながりの中で、自分の得意分野を生かしながら、自分のペースで仕事ができ、しかも収入も得られるようになったらいいなあという思いです。
そこで『匠チーム』というネットワークを作ったのですが、皆さん好きな時間に好きな場所で作業をされています。
今、在宅勤務やテレワークなども行われていますが、このネットワークを作っての『ぐいパンプロジェクト』の働き方も、今からの時代の新しい働き方につながるのではないかと思っています。」

どんな時も毎日をたのしんで暮らせますように
「緊急事態宣言が発令されるなど歴史に残るような状況を、いま私たちは目のあたりにしています。ここで『ほんとうに大切なものはなにか?』、なにを選ぶかでこれからの歴史が変わるような気がしています。
5歳の息子がいますが、私たちがこの状況の中で気持ちが沈んだり、暗くなっていたりしたら、子供たちが将来への希望を見失ってしまいますよね。
まずは、1日1日を楽しんで生きていきたいと思います。その姿勢で過ごすことで、この時代に生まれたことを悲観するのではなく、この時代に生まれて良かったという想いが後世にも受け継がれていくように感じています。」
インタビューを終えて
2月の初旬、新型コロナウイルスの影響で、薬局にもスーパーにもマスクが売っておらず、私自身もどうしようかと不安な日々でした。
そういう社会の状況の中で、「マスクが必要な今、それに応えたい!」と、短期間で布マスクの商品化を行った神戸さん。新型コロナウイルスが暮らしにも経済にも大きく暗い影を落としている中でも「今、自分たちは何ができるんだろう?」とポジティブに捉え、前に進んでいらっしゃいました。
神戸さんも話されていたように、働き方にしても、これまでの固定的な働き方から柔軟で多様な働き方が社会に浸透していく一つのきっかけになるのかもしれません。
最後に、どんな時も毎日を楽しんで暮らせますように・・という神戸さんからのメッセージに私自身も励まされました。

「ぐいスク」は以下のサイトから購入できます。