グアバってどんな形をしているかご存じですか?先日、喜界島の知人から庭先で育てているというグアバが届きました。初めて見るグアバ。果物ですからもちろん生で食べられるんですが、傷みやすいので、生食を楽しんだ後はジャムを作ってみました。
トロピカルな香りの美味しいジャムができましたよ。
こちらが届いたグアバです。
グアバジュースは飲んだことはありますが、果物の形のままのグアバは初めてお目にかかります。
「へ~これがグアバ⁉」
皮は薄い黄色で、大きさは直径5~6センチほど。写真ではわかりにくいかもしれませんが、ゴルフボールより少し大きいくらいです。勝手にマンゴー位の大きさなのかな?と思っていたら、意外と小さかったです。
そして、何より驚いたのがその香り。なかなか表現しづらいですが、桃の香りのようなさわやかな甘ったるい香りが果実から漂ってきます。トロピカルないい香りです。
果実を切ってみますと、こんな感じ。果肉は赤色で、ゴマのような種がたくさんあります。
グアバは、フトモモ科バンジロウ属の熱帯果樹。日本では沖縄県や鹿児島県の奄美諸島などで作られていて、その地域では民家の庭木としてよく見られるそうです。喜界島の知人の家も庭木として育てていて、この地域ではバンジロウと呼んでいるそうです。
グアバと一言で言っても、種類も豊富で、皮が緑で果肉が白い色のものや、皮も果肉も赤いもの、皮も果肉も黄色のものなど、世界には160種類以上もの品種があるそうです。
ビタミンCやビタミンE、食物繊維やポリフェノールなどの栄養素を豊富に含み、スーパーフードとも言われています。
収穫時期は8月~10月。まさに、今が旬なんですね。
熱帯の果樹ですから日本では栽培されている地域が限定されているため、なかなか果実を見る機会がないのですね。
グアバの味は?
グアバはもちろんそのまま食べられます。
知人によると、皮は薄く皮にも栄養価があるので、皮のまま食べられるという事でした。
実際、食べてみると・・
甘味が強いのかな?と思っていたら、意外とそんなに甘くはなく、例えるならば桃と梨を合わせたようなさわやかな甘さに、すっきりとした酸味が加わったような味です。
食感は梨のようなシャキシャキ感と桃のようなクチュッとした食感の間ぐらいと言ったらよいのでしょうか?
グアバジュースなら飲んだことがあるという方もいらっしゃると思いますが、あの風味と香りがして、さわやかな美味しさです。
しばらく置いていたら傷んでいくばかりですので、生でいただいた後は、ジャムにしてみることにしました。
作り方はネットで調べて、いろいろ参考にしながら作りました。
グアバジャムを作る
- まず、グアバの薄い皮をむきます。
次にグアバを半分に切り、中心の種子部分は固いのでくり抜きます。
- 果肉と種子部分に分けます。
- 種子部分は裏ごしし、その部分にある果汁を抽出します。
- 種子部分から出たドロッとした果汁です。
そんなにたくさんは出ませんでしたが、大事なエキスですのでジャムに使います。
- 果肉は粗くきざみます。
- 鍋に果肉と果汁を入れます。
果肉と果汁合わせて260gだったので、その半量の130gの砂糖を入れます。
- レモン果汁を大さじ1杯加えます。
- 弱火でことこと煮詰めます。
50分ほど煮詰めたらとろみが出て、いい感じになってきました。完成です。
- グアバジャムが出来ました!
ヨーグルトのトッピングにしたり、パンにつけてみましたが・・
グアバの香りも残っていて美味しい!
最近はおうち時間が増え、県外に旅行に行くことも出来ない状況ですが、家にいながらちょっとだけトロピカルな気分を味わう事が出来ました。
以前、同じ喜界島の知人から、現代ではなかなか見られないという珍しい在来種の柑橘を送っていただき、記事でもご紹介しました。
50歳も半ばを過ぎてから初めてグアバの実を知りましたし、鹿児島県といっても南北に長く、まだまだ知らない食べ物や料理があるんだろうなあと感じています。
あまり知られていない地域独特の食べ物や料理を紹介したいという方がいらっしゃいましたら、ぜひてのん編集室までお知らせください。