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転倒防止にひと工夫!介護保険を使った親の家の住宅改修・その事例


執筆:

50代、60代になると親の介護に直面している方も多い事でしょう。

私も父と義父を看取り、80代後半の母と義母が近くでそれぞれひとり暮らしをしています。
ふたりとも出来る限り自宅での生活を続けたい…これが希望です。

しかし、89歳になる母は、去年から今年にかけて、自宅の玄関先で2度ほど転倒。幸い骨折などの大事には至りませんでしたが、「転ばぬ先の杖」が必要な時期となっているようでした。

そこで、家で生活するにあたって転倒リスクのある場所を点検し、バリアフリー化の住宅改修をすることにしました。

介護保険の申請をし、支援1の認定を受けました。
(支援1から介護5まで7段階があり、母は最も軽い支援1でした。)

介護保険の認定を受けると、手すりの取り付けや段差解消など住宅改修費の一部が介護保険から支給されます。
まず、地域包括支援センターの専門職の方と業者さんと打ち合わせ。
早速、どこにどんな「支え」が必要か点検していきました。

玄関入り口の段差は30センチ以上 
玄関入り口の段差は30センチ以上
滑りやすい浴室入り口にも手すりが必要
滑りやすい浴室入り口にも手すりが必要

まず、門扉から玄関までのアプローチ。和風造りで飛び石があり、転倒したのもこの場所でした。

所々に段差もありで転倒しやすい
所々に段差もありで転倒しやすい

そこで、ここを手すり付きのスロープにしてもらうことにしました。

手すりを回してもらうことに
手すりを回してもらうことに

続いて玄関の上り口。古い家で、40センチ近くの段差が。

上がり框の段差
上がり框の段差

脚力が弱い高齢者にはきつい段差です。ここには、上がり框(あがりかまち)用の手すりを取り付けてもらうようにしました。

こんなイメージに
こんなイメージに

その他、寝室とリビングの段差(14センチ)浴室入り口、ドアの出入り口等、必要と思われる何ヶ所かに手すりをつけてもらうようお願いしました。

身長に合わせて手すりの高さを決める
身長に合わせて手すりの高さを決める

今回は、バリアフリーの住宅改修の施工実績の多い業者さんにお願いしたため、アドバイスも的確で、工事もスムーズに進みました。

施工中のスロープ 
施工中のスロープ
手すりの取り付け
手すりの取り付け

そして、およそ数日で、「転ばぬ先の杖」となる小さなバリアフリー住宅改修が終了しました。

高低差40センチの玄関前がスロープに
高低差40センチの玄関前がスロープに
室内14センチの段差は縦手すりで踏み越えやすく
室内14センチの段差は縦手すりで踏み越えやすく
室内14センチの段差は縦手すりで踏み越えやすく
室内14センチの段差は縦手すりで踏み越えやすく
玄関には上がり框用の手すりと踏台を設置
玄関には上がり框用の手すりと踏台を設置

これまで難儀していた家での暮らしが少し楽になるかなぁと思うと家族も安心です。

これまで難儀していた家での暮らしが少し楽になるかなぁと思うと 家族も安心です。

最後に介護保険を使っての住宅改修について、少しご説明します。

介護保険を使って住宅改修費をする場合、20万円を限度として、かかった改修費の9割または8割分が支給されます。

例えば20万円の住宅改修をした場合、自己負担はその1割または2割となります。在宅での暮らしを支えるための制度です。

【対象となるのは
● 手すりの取り付け
● 段差解消のスロープ設置
● 引き戸などへの扉の取り替え
● 和式トイレから洋式トイレへの変更など。
※ 改修前に事前申請が必要ですので、必ず工事をする前にケアマネジャーさん等に相談して下さいね。

また、今回は利用しませんでしたが、鹿児島市では在宅高齢者のいる世帯に住宅改修に必要な経費を助成する制度もあります。65歳以上で介護保険の要支援以上の認定を受けた方のいる世帯が対象で、66万6000円を上限として、経費の3分の2を助成するというものです。世帯の課税所得金額の制限や対象となる工事内容がありますので、詳しくは鹿児島市の長寿支援課にお問い合わせください。
(連絡先は099-216-1266です)

このように各自治体で独自に行っている高齢者の在宅生活を支えるための制度等がありますので、お住まいの市町村やお近くの地域包括支援センターにお尋ね下さい。

国の調査で介護が必要となった主な原因のうち、骨折・転倒によるものが12.2%というデータがあります。(平成25年国民生活基礎調査)決して小さい数字ではありません。

回避できるリスクを減らし、何よりも本人の生活が安全で動きやすくなり、また介護しているご家族の負担を軽くするためにも、生活しやすい住環境を整える
ことはとても大事です。

亡くなった父が突然の病気になった時、入退院の繰り返し、その看病で手一杯になり、家に帰った時に暮らしやすい住環境を十分に整えてあげることが出来ず、
今も後悔として残っています。

制度を正しく理解してそれを上手に活用していきたいものですね。
介護保険やその他の制度など、お役に立てる情報をまたお伝えできればと思います。












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投稿者: てのん記者