実家の梅の木20本。今年は梅の豊作で148キロも収穫できました。
我が家にも14キロ届き、「梅の甘露煮」「梅みそ」「梅サワー」初めて作ってみました。
鹿児島の田舎の山に、父が定年後の楽しみに植えた20本の梅の木。
父も亡くなり普段の手入れはできませんが、梅が実る時期には、85歳の母も車で1時間半ほどのその山に、梅を取りに行きます。
一年間ほったらかしなので、毎年多くは取れませんが、今年は、かなりの豊作。
山にひっそりと植えられながらも、ちゃんと季節を知って実る梅の木、感心です。
手伝った姉から「とにかくたくさん獲れたから、段ボールいっぱい送ったからね。頑張って始末してね」と連絡あり。
その翌日に届いたのが、この箱です。
重さを量ってみたら、14キロありました。
毎年送られてくるのは3キロ程度。それで梅ジュースを作ればおしまいです。
しかし、この量をすべて梅ジュースにするには多すぎます。
ちゃんと形にしないと母たちや梅の実に申し訳ないので、母に相談したり、インターネットで調べたりして、次のように仕分けをすることにしました。
14キロの梅の仕分け
- カリカリ梅・・1.5キロ
- 甘露煮・・・・2キロ
- 梅みそ・・・・1キロ
- 梅ジュース・・5.5キロ
- 梅酒・・・・・2キロ
- 梅サワー・・・2キロ
梅の選別
送られてきた梅は、ほったらかし。よく言えば完全無農薬!
姿はそんなによくありませんが、安心安全です。
まずは、実を食べる「カリカリ梅」と「甘露煮」用の梅は、その中でも姿のきれいなものを選別。そして、残りの梅を「梅みそ」「梅ジュース」「梅酒」「梅サワー」に分けました。
では、それぞれどのようにして作ったか、簡単にご説明します。
ちなみに、「梅ジュース」、「カリカリ梅」以外は、初挑戦でした。
カリカリ梅の作り方
- 梅・・1.5キロ
- 薄口しょうゆ・・1.5リットル
① 梅は、きれいに洗った後、アクを取るため半日ほど水に浸けておきます。
(ほかのメニューも、水に浸けるのは同じ)
② 水分をふき取って、実のへたを竹串などで取ります。
(ほかのメニューも、同じ作業をする)
③ 梅を殺菌した保存容器に入れ、そこに、薄口しょう油を注ぎ入れます。
これで作業はおしまいです。(出し昆布を入れても良い)
1か月くらいおいたら、しょう油が浸み込んで、カリカリとした歯ごたえの梅ができます。
またしょう油も、梅の風味がしてドレッシングや刺身醤油などに活用できます。
梅の甘露煮の作り方
- 梅・・・2キロ
- 砂糖・・・1.6キロ
- 水・・・・約3リットル
① 半日水に浸け、へたを取った梅を用意します。
② 梅の煮崩れを防ぐため、針などで穴をあけます。
③ 鍋に梅とひたひたの水を入れて火にかけ、ゆっくり混ぜながら50度くらいになったら、水を捨て、また新しい水に替えます。
これを2~3回繰り返します。
④ 一度梅をざるにあげ水気を切った後、再び鍋に丁寧に並べます。
分量の水を入れ火にかけ、砂糖を三回ほどに分けて入れます。
5分程煮たら火を止めます。
⑤ 殺菌した保存容器にきれいに甘露煮を並べます。
その上から、静かに煮汁をかけます。
⑥ 梅の甘露煮が出来上がりました。
少し手間はかかりましたが、ぷっくりとした可愛らしい甘露煮が出来て嬉しかったです。
梅みその作り方
- 梅・・・・1キロ
- みそ・・・1キロ
- ザラメ・・1キロ
① 半日水に浸け、へたを取った梅を用意します。
② 梅に、竹串で20か所ほど穴をあけます。
③ 殺菌した保存容器の底にみそを入れ、次に梅、その上にざらめ、この順で2~3回繰り返し入れます。
④ 1~2か月後、梅がしわしわになり、みそがどろっとしてきたら出来上がりです。
ゆで野菜や蒸し鶏にかけたり、酢味噌和えに使ったり、いろいろ使えます。
梅ジュースの作り方
- 梅・・・・5.5キロ
- 氷砂糖・・5.5キロ
① 半日水に浸け、へたを取った梅を用意します。
② 梅に、竹串で20か所ほど穴をあけます。
③ 殺菌した保存ビンに、梅、氷砂糖を交互に入れていきます。
④ 1か月位して、梅のエキスが出て、氷砂糖が溶けたら出来上がりです。
梅酒の作り方
- 梅・・・・2キロ
- 氷砂糖・・1.5キロ
- 果実酒用ホワイトリカー・・1.8リットル×2
① ~③は、梅ジュースと同じ手順
④ 静かにホワイトリカーを注ぎ込み、3か月以上置きます。
梅サワーの作り方
- 梅・・・・2キロ
- お酢・・・2リットル
- 氷砂糖・・1.2キロ
① ~③は、梅ジュースと同じ手順
④ 静かにビンにお酢を注ぎ込みます。
2か月位経ったら飲めるようになります。
※梅のレシピは、梅のある生活(http://www.minabe.net/umelife/)を参考にしました。
私の梅仕事が終わりました。
梅を水に浸けてアクを抜くところから、まる2日間かかりました。
一つ一つの梅に穴をあけるという作業に時間がかかりますが、甘露煮以外は、どのメニューも手順はシンプルでした。
梅仕事の間、部屋には甘酸っぱく爽やかな梅のいい香りが漂い、その香りに癒されながら楽しく作業が出来ました。
14キロの梅の仕込み作業が終わり、並べられたビンや保存容器を見ると、なにか達成感を味わうことが出来ました。
今食べられるのは、梅の甘露煮だけですが、果肉がとろっとしていて、梅の酸味と甘みのバランスが良く、上品な味。煮汁を使ってゼリーも作ってみましたが、夏のデザートにぴったりの爽やかな味でした。
それにしても、母は148キロの梅をどのように仕分けしたのでしょうか?
次回は、鹿児島での母の梅仕事をお伝えします。