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11月1日、年賀はがきの発売日、午前9時。どうしても会ってみたい人がいて、鹿児島中央郵便局の前で「出待ち」することにしました。
その人の名は、馬込和夫さん72歳。毎年1番乗りで年賀はがきを買う、ちょっとした有名人。なんだかいつも幸せそうで、お話をきいてみたかったのです。
しばらくすると、蛍光グリーンのポロシャツに白い帽子の男性が出てきて、テレビの取材を受けています。馬込さんです!終わるのを待って思い切って声をかけると、パスポートと手書きの名刺で自己紹介、気さくに話してくれました。

「もう20年くらい1番乗り。取材は、2社から受けましたよ。出会いが広がって、楽しいよね。何年か前には、私のことがテレビ番組にもなったのよ。
ここへは歩いてきたのよ、家から1時間くらい。朝8時から待ってましたよ。車の免許持ってないからね、どこへ行くのも歩き。
この緑のポロシャツはね、私のトレードマーク。毎日おんなじもの着てるって冷やかされるけど、ちがうのよ。同じポロシャツを5枚持っててね、衣文掛けにさげておいて順番に着るのよ。」
そんな馬込さんが通うもう1つの場所が、マリンポートかごしま。入港するクルーズ船の乗客をもてなそうと、入港日にはほぼ毎回歓迎しにいくそうです。ここへも、1時間以上かけて歩くんだとか。鞄には今月の入港予定表が!

「これ、あげますよ。案内所でくれるのは字が小さいからね、家で拡大コピーしてたくさん持ってるのよ。欲しい人にはあげてるの。喜んでくれるのがうれしくてね。
マリンポートではね、手製の花帽子をかぶってお出迎えするのよ。歓迎の気持ちを込めてね、100円ショップで買ったバラの造花を70個つけてあるの。ほんとうは100個つけたかったんだけどね。」
これはぜひ、花帽子姿の馬込さんにもお会いしたい!後日、マリンポートに行ってみることにしました。
つづく…