「暮らし」

身近な野鳥と暮らそう!手作り巣箱でご入居お待ちしております!


執筆:

キンモクセイが咲いて、小鳥来る季節になりました。我が家には、ヤマガラやシジュウカラがやってきます。鳴き声が聞こえると、家の中からそっとながめては心和ませています。子どもが巣立ってしまった二人暮らしには、ありがたいひとときです。

かなうなら、鳥たちにもっと身近に暮らしてほしい!そんなわけで、庭木に巣箱をかけてみることにしました。どんな鳥に入居してもらいたいかによって巣箱の大きさが違うらしいので、我が家に一番よくやってくるヤマガラ向けの巣箱を作ることにしました。来年の春、この巣箱で子育てしてくれるヤマガラが現れることを願って、張り切って日曜大工してみました。

ヤマガラはエゴノキにやってくる

まずは、我が家にやってくるヤマガラのご紹介です。

ヤマガラヤマガラ

ヤマガラは、スズメくらいの体格の野鳥です。秋のはじめになると、びぃびぃびぃとにぎやかに鳴きながら、ひっきりなしに我が家にやってきます。お目当ては庭のエゴノキの実で、その種が大好物です。実を両足で器用におさえて、硬い果皮をくちばしで何度もつついて、種の中身を食べます。

種をくわえるヤマガラ種をくわえるヤマガラ

 

足でおさえてつついて食べます足でおさえてつついて食べます

こんこんこんと軽やかな音を響かせて、一心に種をついばむ姿はとてもかわいらしく、来てくれるのが楽しみな秋のお客さんです。ばったり庭で出くわしても慌てる様子がないので、人懐こい性格のようです。もし庭の住人になってくれたなら、こんなにうれしいことはありません。今のうちにエゴノキに巣箱をかけておけば、来年の春の子育てシーズンまでには、巣箱がいい具合に木になじんで、ヤマガラが住まいに選んでくれるかもしれません。

さてさて、どんな巣箱を作ればいいのやら。ネットで調べてみると、様々な巣箱の作り方が紹介されていましたので、四国森林管理局のホームページに掲載されていた設計図など、いくつかの作り方を参考に、夫と協力して作ることにしました。

せっせと日曜大工!1日がかりの巣箱づくり

今回作ることにした巣箱の設計図はこちらです。必要な材料は、板とネジと、屋根を開閉するための蝶番です。

板とネジと、屋根を開閉するための蝶番です。

この大きさの巣箱は、ヤマガラをはじめ、スズメサイズの小鳥向けで、出入り口の穴の直径は、入居してほしい小鳥の種類によって違うそうです。ちなみに、ヤマガラやシジュウカラは直径2.7センチ、スズメは直径2.8センチ、なんとミリ単位の違いです。これはかなりの難題!とそこへ、倉庫をごそごそしていた夫が、直径2.7センチ用のドリルを持ってきました。なぜそんなものを持っていたのか⁉果たしてうまくいくのか?はてな、は尽きませんが、材料をそろえれば何とか自分たちで作ることができそうです。

とにかくやってみるべし!と、さっそく設計図を持ってホームセンターに出かけました。まずは材木売り場をうろうろ。木の洞などに巣作りをするヤマガラの気持ちになって吟味し、表面をかんながけしていない杉の板に決めました。縦1メートル、横15センチ、厚さ1.5センチの板を2枚。ネジと蝶番は、きらきらしていないほうがヤマガラを驚かせないのではと、鈍色のものを選びました。

材料一式です材料一式です

さあ、いよいよ作業に取り掛かります。設計図を見ながら、板に線を引いていきます。

曲尺を使うと正確にひけます(これまたなぜか倉庫にありました)曲尺を使うと正確にひけます(これまたなぜか倉庫にありました)

あとは、線にしたがってのこぎりで切っていくのですが、ここで注意しなくてはいけないのが、屋根になる部分と前面の部分を切り離すときです。(設計図をご覧ください)屋根は、後ろ面の板に蝶番で斜めに取りつけて開閉できるようにし、閉じた状態のときは前面の板となるべく隙間なく接していなくてはなりません。そのためには、屋根となる部分と全面の部分を切り離す時に、次の図の要領で斜めに切る必要があるのです。

拡大した板の断面図

実は、最初はあまり深く考えずに適当に斜めに切ってしまい、仮に組み立ててみて初めて失敗に気づいて、もう一度やり直す羽目になりましたので、ここは大切です。

あらかじめ線を引いて切り…あらかじめ線を引いて切り…
屋根が閉じたときの状態屋根が閉じたときの状態

 

仮に組み立ててみて、隙間なく閉まるか確認します仮に組み立ててみて、隙間なく閉まるか確認します

 

次は、出入り口の穴あけです。ドリルの先端がぶれないように、あらかじめ錐で小さなくぼみを作り、そこにドリルの先端をあてて回転させると安定して作業できます。

出入り口の穴あけです。

穴があいたら、ヤマガラが出入りするときに傷つかないように、やすりをかけてなめらかにしておきます。

やすりをかけてなめらかにしておきます。

そして、巣箱の後ろ面の板の上下に、木にくくりつけるときにひもや針金を通すための穴を2か所ずつ、底板には水抜き用の穴を5か所開けます。

巣箱後ろ面の板巣箱後ろ面の板
巣箱の底の板

これで、巣箱に必要な板の切り出しが終わりました。展開図のように置いてみると、こんな感じです。

展開図のように置いてみると、こんな感じです。
ここで、ちょっと残念なことが発覚!蝶番をつける部分のスペースが思ったより狭くて、準備していた蝶番のサイズが合わないことが分かったのです。ちょうどいい蝶番をさがしに、またまたホームセンターへ。蝶番がそろったところで、ネジで巣箱を組み立てていきます。

木の節のところは硬いので、その部分はできるだけ避けてねじ止めしていきます。電動工具を使ったので、勢いあまってねじをしめすぎてしまい、板に割れが入ったりしましたが、何とか形になりました。蝶番もしっかりおさまって、屋根も隙間なく取り付けることができました。

完成です!完成です!

 

屋根を開けたところ屋根を開けたところ

最後に、屋根が簡単に開かないように、屋根部分と本体部分にそれぞれネジを取り付け、針金でくくっておきます。賢いカラスがやってきて、屋根を開けて卵やヒナを食べてしまうことがあるそうなので、それを防ぐための鍵のようなものです。

賢いカラスがやってきて、屋根を開けて卵やヒナを食べてしまうことがあるそうなので、それを防ぐための鍵のようなものです。

ご入居、お待ちしております!

1日がかりで、ヤマガラ向けの巣箱が完成しました。エゴノキの、地面から2メートルくらいの高さに取り付けました。遠目には、なかなかいい感じです。

1日がかりで、ヤマガラ向けの巣箱が完成しました。

材料が少し余ったので、以前剪定して保管しておいた庭木の枝と組み合わせて、えさ台も作ってみました。かなり不格好ですが、鳥たちがよく水を飲みに来るハス鉢の近くに立てました。

えさ台も作ってみました。

翌朝は、珍しくヤマガラは現れず、その次の日にようやくやってきました。鳴き声が、心なしかいつもよりとがっているように聞こえました。見慣れない巣箱に、少し警戒していたのかもしれません。余計なことしてしまったかなと思いながらエゴノキを見ると、巣箱を気にする様子もなく、いつものようにせわしなく実をついばんでいましたので、ほっとしました。

巣箱の出入り口の穴は、やすりがけをするうちに少し広がってしまったので、スズメやシジュウカラも入居を検討してくれるかもしれませんが、それはそれで大歓迎です!巣箱とエサ台を設置してから、まもなくひと月。えさ台には一度ヤマガラが立ち寄ってくれましたが、巣箱にはまだ誰もやってきません。まずは内覧してくれるとうれしいのですが、ここは気長に、待つ時間を楽しむことにいたしましょう。

こんな記事も読まれています




この記事が気に入ったら
いいね ! してね

あわせて読みたい