西郷隆盛ゆかりの地 シリーズ3 西郷(せご)どんも訪れた「延寿王院」

太宰府天満宮の参道です。

太宰府天満宮参道
太宰府天満宮参道

お土産屋や喫茶店など多くの店が並ぶ参道を歩き、ちょうど突き当たった場所に御神牛が奉納されています。

御神牛
御神牛

この牛の頭をなでると、頭がかしこくなるといわれており、この御神牛をなでたり、写真を撮ったり、行列ができるほどの人気です。

この牛の頭をなでると、頭がかしこくなるといわれており

その奥に、立派な門の邸宅が見えます。

これまでも太宰府天満宮には何度も訪れていましたが、この建物のことは、いつもあまり気にせずに通り過ぎていました。

その奥に、立派な門の邸宅が見えます。

実は、ここは西郷隆盛ゆかりの場所だと知って驚きました。

延寿王院」・・かつては、太宰府天満宮の宿坊(参拝者や僧侶のために作られて宿泊施設)でしたが、現在は、太宰府天満宮の宮司、西高辻家の邸宅となっているので公開されていません。
門の横に、延寿王院を紹介する立て札が建っています。

「延寿王院」・・かつては、太宰府天満宮の宿坊(参拝者や僧侶のために作られて宿泊施設)

「~慶応元年(1865)から約3年間、朝廷を追われた三条実美ら尊王攘夷派の五卿が、この延寿王院に滞在し、その間、西郷隆盛、高杉晋作、坂本龍馬ら大勢の勤王の志士達が去来して明治維新の策源地となった。」

前回紹介しましたが、月照が、旅籠「松屋」にかくまわれたのが1858年。
それから7年経過した後の話です。

その7年の間、西郷は二度も離島送りになるなど苦難の時代もありました。
しかし、中央政界への影響力を持ちたい薩摩藩は、力量のある西郷を島から呼び戻すことを決めます。

中央政界への影響力を持ちたい薩摩藩は、力量のある西郷を島から呼び戻すことを決めます。
西郷隆盛

こうして復帰した西郷は、薩摩藩のリーダー的な存在となり、長州藩や朝廷側、幕府側といろいろな立場の人物と係わります。
そして、刻一刻と変わる情勢に対応し、大いに活躍するのです。

延寿王院
延寿王院

そして、ここ延寿王院。

1863年、八月十八日の政変で、尊王攘夷派の三条実美(さんじょうさねみ)、四条隆謌(しじょうたかうた)など7人の公卿が、彼らの考えを快く思っていなかった側から朝廷を追放され、官位もはく奪されました。

失脚した7人の公卿は長州に落ちのび(七卿落ち)、その後5人が、延寿王院に移送されました。

公卿といえば、公家の中でも最高の幹部。その公卿が、京都を追われ太宰府に落ちのびることになったのです。
この際、西郷は五卿の待遇改善のためにも、いろいろ奔走したそうです。

邸内には、「五卿遺蹟」と書かれた立派な石碑も建っています。
五卿遺蹟

邸内には、「五卿遺蹟」と書かれた立派な石碑も建っています。

勤王派の公卿が滞在しているという事で、この延寿王院には、五卿がいた3年の間に、西郷隆盛をはじめ、坂本龍馬、高杉晋作、伊藤博文、木戸孝允など、大勢の勤王の志士達が訪れました。

激動する幕末、討幕に向けて、そして新しい政治を目指し、いろいろ水面下で話し合われた場所なのです。

激動する幕末、討幕に向けて、そして新しい政治を目指し、いろいろ水面下で話し合われた場所なのです。

延寿王院を訪れた勤王の志士たちは、参道の旅籠に泊まりました。
藩によって宿泊する旅籠が決まっていたようです。

泉屋 大野屋 松屋

 

写真下から、土佐藩系の「泉屋」
写真中央は、長州藩系の「大野屋」
そして、奥の建物が、前回お伝えした薩摩藩の定宿「松屋」です。

松屋 第六代当主 栗原雅子さん
松屋 第六代当主 栗原雅子さん

松屋の第六代当主 栗原雅子さんが、「太宰府は、幕末期、新しい風が吹いていたところ。」と話されていました。
太宰府は、多くの志士たちが行きかい、時代を動かす空気が流れていたところだったのです。

この参道を、かつて西郷隆盛や坂本龍馬が歩いていました・・

この参道を、かつて西郷隆盛や坂本龍馬が歩いていました・・
こうした歴史の一端を知り、菅原道真を祀った太宰府天満宮のイメージしかなかった太宰府の印象が少し変わりました。

そして、「松屋」が勤王僧月照をかくまい、当時の当主 栗原孫兵衛と心の交流があったように、この場所には、志士達とそれを支えた人達とのいろいろな物語が残っているんだろうなあと思います。

これからも西郷どんゆかりの地を訪ね、温かな人のぬくもりや、息遣いが感じられる歴史の一端もご紹介できたらと思います。

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アクセス

★太宰府天満宮
★松屋・喫茶「維新の庵」
★延寿王院
★国指定特別史跡 大宰府政庁跡
★観世音寺
★戒壇院
※下の地図の赤のマーカーをクリックすると場所が表示されます。

投稿者: てのん記者