朝夕の空気がひんやり。変わってきました。

真夏の雑草の勢いに負けて、ほったらかし気味のうちの野暮ガーデン。

強い日差しにも負けることなく、夏の庭にずっと彩りを添えてくれていた百日紅(サルスベリ)の花。百日紅というその名の通り、とても長く咲いてくれて、今も楽しめます。

橙色が美しいノカンゾウも咲いています。

高原に咲くニッコウキスゲやユウスゲと同じ仲間です。
夏の花ですが、朝咲いて夕方にはしぼんでしまう一日花のはかなさが、どこか夏の終わりを感じさせます。

ふと足元に目をやると、ホトトギスが咲き始めていました。
花びらの斑点模様が野鳥のホトトギスの胸の模様と似ていることからこの名があるとか。ひっそりと愛らしい佇まいです。
お盆を過ぎた頃から秋にかけて次々と咲き始めるので、秋のはじまりを教えてくれます。

ムラサキシキブが色づきはじめました。
秋が深まっていくと、ぎっしりと連なった実がいっそう艶やかな紫色に変化していきます。
宿根草の庭は、ずぼらな私にぴったり。
忘れていても花木や草花たちが、季節のことを教えてくれます。
暦もカレンダーも無いのに、どうして時を刻んでいるのでしょう??
お日さまや雨や土と折り合いながら、自然のリズムに沿って生きている植物たちを見ていると、ついつい時計とカレンダーばかりを頼りに生きている自分を反省してしまいます。
あと3週間もすると、お彼岸。
どこかに暦時計を持っているかのように、庭先に彼岸花が顔を出すんだろうなぁ。
やっぱり植物ってエライ!