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「ぶらり旅」

慈眼寺公園で春探し ネモフィラ咲いてます


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花が咲き木々が芽吹いて、景色が華やいできました。ヤマザクラ、ハナモモ、モクレン、田んぼにはレンゲも咲きはじめています。草木が春を感じて目覚める姿はそれぞれにとても美しく、目にするだけで気持ちが明るくなります。この時期は近所の散歩でもじゅうぶん楽しいのですが、もうすこし自然の豊かなところで春を探したくなります。なるべく近場でと思いついたのが鹿児島市の慈眼寺公園。ちょっとした山歩きの気分を味わいに出かけました。

憩いの森に春がやってきた

鹿児島市の慈眼寺公園は、森のなかを川が流れる心安らぐ公園です。遊歩道が整備されているので、せせらぎと鳥の声をききながらゆっくりと散策することができます。

鹿児島市の慈眼寺公園は、森のなかを川が流れる心安らぐ公園です。遊歩道が整備されているので、せせらぎと鳥の声をききながらゆっくりと散策することができます。

苔の萌葱色、モミジの若葉の萌黄色、春ならではの緑の濃淡が森を彩っています。

若葉は目にやさしいです若葉は目にやさしいです

ヤマガラ、カワラヒワ、ヒヨドリにシロハラ。耳をすますといろいろな鳥の声が聞こえてきます。ふいに警戒するような鳴き声であたりが騒がしくなりました。木立に目をこらしてみると、巣の材料をくわえたヤマガラがいるようです。

逆光ですが、シルエットはヤマガラのようです逆光ですが、シルエットはヤマガラのようです

春は恋の季節。巣作りの邪魔をしてはいけないので、そっと立ち去りました。この公園は鳥たちにとっても大切な場所になっているようです。

ネモフィラは咲き始めたばかり

桜の名所として知られる慈眼寺公園ですが、この時期咲き始めるネモフィラも人気があるとききました。ネモフィラ畑を訪ねるのは初めてでわくわくします。近くには駐車場があって車で行くこともできるのですが、せっかくなので遊歩道を歩いて行くことにしました。

一面のネモフィラ畑一面のネモフィラ畑

まだ咲き始めたばかりでしたが、青と白が日ざしに輝いて目が覚めるような景色です。ミツバチがネモフィラの花から花へと飛び回り、株元からはテントウムシが出てきました。よく見るとそこここにいます。

ミツバチは働き者ですミツバチは働き者です

 

テントウムシを見つけるとうれしくなりますテントウムシを見つけるとうれしくなります

土手にはカタバミやシロツメクサも花を咲かせていました。ネモフィラのように主役にはなれないかもしれませんが、春を感じさせてくれるかわいらしい花です。

カタバミの花カタバミの花
シロツメクサの花シロツメクサの花

春はあちこちに

ネモフィラの広場をあとにして、再び遊歩道へ。道の脇にフデリンドウの花を見つけました。
濃い紫色が目を引きます。

ネモフィラの広場をあとにして、再び遊歩道へ。道の脇にフデリンドウの花を見つけました。 濃い紫色が目を引きます。

落ちてしまったツバキの花が道しるべのようです。

落ちてしまったツバキの花が道しるべのようです。

人の気配に驚いたのか、目の前をばたばたっとシロハラが横切っていきました。大きなミミズのようなものをくわえているのが見えてびっくり。間もなく北へ飛び立つシロハラには、しっかり栄養をつけて帰ってほしいです。

お食事中のシロハラお食事中のシロハラ

公園をめぐる遊歩道のなかには長い階段や岩がごつごつしたところもあって、ふうふう言いながら歩くこともありましたが、行く先々で出会う風景が何よりのごほうびでした。

公園をめぐる遊歩道のなかには長い階段や岩がごつごつしたところもあって、ふうふう言いながら歩くこともありましたが、行く先々で出会う風景が何よりのごほうびでした。

帰り道、キランソウが咲いていました。別名はジゴクノカマノフタ。地獄の釜に蓋をしてくれるほど効能のある薬草なのだそうです。昔のひとはよほど頼もしく思っていたのでしょうね。花の時期でなければ踏んでしまいそうなところで、小さな紫の花をたくさんつけていました。

花の時期でなければ踏んでしまいそうなところで、小さな紫の花をたくさんつけていました。

春の散策は宝探しのようで、楽しくていつのまにかたっぷり歩いてしまいました。あとから筋肉痛のおまけがついてきましたけれど。そうこうしているうちに、もう桜が咲くころです。慈眼寺公園にもお花見におおぜいの人がやってくることでしょう。

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