MBC-HP
お知らせ・イベント

DX化で介護業界の改革を!「けあタスケル」というメディアが目指すもの


執筆者:

ウェブサイト「てのん」を始めてから6年半。これまでたくさんの方を取材させていただく中で、「こんな人もいますよ。」とか「今度は、こんなことを始めました。」という情報をいただくことも増えてきました。今回は、「てのん」を読んで下さったある女性からのメールをきっかけに、記事を書かせていただくことになりました。苦境にあえぐ介護業界を救うべく立ち上がった新しいメディア「けあタスケル」のご紹介です。一体、どんなメディアで、何を目指しているんでしょうか?

きっかけは、若きライターさんからの一本のメール

今年に入って、「てのん」に「けあタスケル」の佐々木ほのかさんという方からお問い合わせのメールが届きました。メールによると「けあタスケル」は訪問介護や通所介護など、介護業界に特化したお役立ち情報を掲載し、現在20万PVほどがある業界最大級のオウンドメディアだというのです。たまたま「てのん人ものがたり」の記事を読んで下さった佐々木さんが、記事の読みやすさやその内容に心惹かれ、私たちに「けあタスケル」をご紹介していただくことは可能でしょうか?というお尋ねのメールを送って下ったのです。佐々木さんは22歳。けあタスケルで記事を書いている若きライターさんでした。「てのん」のどこに惹かれたのか、詳細は不明でしたが、嬉しかったですし、同じネットという世界で記事を書いていることに親しみを覚え、どんなメディアなんだろうと興味が湧きました。「百聞は一見にしかず」ということで、まずは、「けあタスケル」を覗いてみることにしました。

訪問介護や通所介護に特化した専門的で具体的な情報が満載

ネットを拝見して、びっくりしました。掲載記事が詳細でとても専門的です。介護業界の中でも、特にヘルパーを派遣する訪問介護や通所介護に絞って、事業所目線に立った役立つ情報を徹底して発信していることがわかりました。

 

記事を幾つか拾い上げてみても、「訪問介護における常勤加算とは?計算方法についても解説!」「訪問介護の年間目標とは?劇的に成長できる年間目標の立て方を解説!」「訪問介護の収益モデルはどうなってる?収益を増やすための3つのポイントを紹介」など、ヘルパーステーションを運営する事業所にとって具体的なお役立ち情報や介護保険に関する最新情報を手に入れることができるサイトとなっています。

「けあタスケル」の主なコンテンツは以下の通りです。

【主なコンテンツ】

  • 訪問介護に関する最新情報
  • 特定事業所加算
  • 訪問介護事業所のM&A
  • 事業所の集客や運営について
  • 介護に関する情報
  • 介護報酬改定など

そもそも「けあタスケル」を運営するDXO株式会社(2022年4月創業)は、その前身である株式会社オーボックス(2015年創業)時代から、介護分野における経営支援や事務代行、研修事業など、新分野のサービスを開拓してきました。自社でも訪問介護事業所を運営し、その経験やノウハウを生かして、介護業界の課題をサポートするサービスをビジネス化してきました。そんな中、2021年、自社で保有するオウンドメディア「けあタスケル」を立ち上げたのです。でも、なぜ今、訪問介護なのでしょうか。詳しいことを知りたくて、「けあタスケル」運営のディレクター、沖村昴志さんにお話を伺うことができました。

悩み多き訪問介護事業所の「困った」をタスケル

沖村さんは、訪問介護事業所が置かれている厳しい状況についてお話して下さいました。
「人手不足など多くの問題を抱えている介護業界ですが、その中でも最も倒産件数が多く、経営が深刻なのが訪問介護事業所です。(事業所の経営を安定させていくために)加算を取りたくても、その手続きは、とても複雑で難しい。やり方が分からなくて、諦めていしまっているケースも少なくありません。その上、事業所は、介護報酬の改定や職員の研修などの対応に追われて、疲弊してしまっています。そこで、私たちは、事業所の経営が良くなるためにはどうしたら良いのか、そこで働いている人たちの暮らしを良くするためにはどうしたら良いのか、具体的に役に立つテーマを一つひとつ拾い上げ、より分かりやすく、丁寧に解説しています。事業所の経営が安定して、(そこで働く人の)雇用環境が良くなることは、結果として介護サービスの向上につながっていくと思います。何を記事にするかについては、訪問介護に関して、ネット検索でどのようなキーワードが上位に挙がっているかを常時分析します。『ベースアップ』や『加算』といったワードが多いことが分かると、その内容をテーマにして、記事にします。」

ターゲットである読者が「何を知りたがっているのか」「何に困っているのか」といったニーズを徹底的にリサーチして応えていこうとする強い姿勢を感じました。沖村さんによりますと、「けあタスケル」の記事を書いているライターは10名ほどいて、これまで何らかの形で訪問介護に従事した人が多いとのことでした。その道に身を置いてきた人たちだからこそ見えてくるものや伝えられることがあるのではないかと思いました。

介護分野こそDX化で明日が拓ける!

「けあタスケル」を運営するDXO株式会社の目指しているのは、介護業界のDX化。今、様々な業界で注目されているDX(デジタルトランスフォーメーション)ですが、DXO株式会社では、介護業界におけるDX化を単なる業務負担の軽減の手段としてとらえるのではなく、未来志向のワーキングイノベーションとしてとらえています。IT化が遅れていると言われる介護業界こそ、業務改善を図り、事務作業の効率化を図ることで、本来やるべき本質(利用者へのサービスの提供)に集中できる環境を創造していくことが必要だと考えています。そのために、加算獲得を支援するサービス「プロサポ」や介護事業に必要な資格取得のための研修などを実施し、介護事業者を支える事業を展開しています。

頑張れ、訪問介護!私たちがバックオフィス業務をサポートします!

少子高齢化で、介護サービスを必要としている人たちが増えています。それを支える屋台骨である介護事業者が健全な体質で質の高いサービスを提供していくことは、これからの日本社会にとって必要不可欠な社会課題です。中でも訪問介護事業者は、中小の事業者が多く、その悩みを受け止める場所が少なく、やむなく事業継続を断念するところも少なくありません。DXO株式会社が取り組んでいるニュービジネスは、介護業界も従来の自己完結型のやり方を切り替えて、アウトソーシング(運営上の業務やビジネスプロセスを専門企業に外部委託すること)も視野に入れながら、生き残りの道を探る時代がきていることを教えています。介護事業者向けのお助けサイト「けあタスケル」から得られる情報を入口に、悩める介護事業者が、経営存続のための有益なヒントを手に入れ、利用者本位のサービス向上のための新しい道を切り開いていくことを期待したいと思います。

 

 

この記事が気に入ったら
いいね ! してね

あわせて読みたい