新型コロナウイルスの影響でおうち時間が見直されていますね。そこで今回は、小さなお子さんたちのキッズクッキングをご紹介します。
教えて下さるのは鹿児島市在住のイラストレーターsakiさん。2児のお母さんです。家で過ごすことが多くなった子どもたちのおうち時間が少しでも楽しくなるように色々な工夫をしています。
今回は、ゼラチン要らずの簡単イチゴムースづくりを動画でご紹介♪sakiさん扮する薩摩の心やさしいお姫さま「じめさあ」がつくり方を教えるよ♪まずは、このメイキング動画から…(>>本編動画は記事の途中にあります!)
子どもたちが思わずお料理をつくりたくなるおススメの絵本もご紹介。おうち時間が楽しくなる情報満載です!
ちょっとした工夫でおうちの中は楽しくなる
お部屋に飾ってあるたくさんの鳥の写真。これはsakiさんが、近くの林に散歩に出かけた時に撮ってきたものなんだそうです。
どれも市内の身近なところで見かける鳥たちです。こうして無造作に貼っておくと、子どもたちは興味津々。「綺麗ね」とか「可愛いね」「なんて鳥なの?」って聞いてくるそうです。
「調べてみたら?」というと、図鑑を取り出して、鳥の名前調べに夢中に。
写真のところに自分で鳥の名前を書くようになって、たくさん覚えてしまったそうです。
今では、写真を見ながら、鳥のスケッチまでするようになったんだそうですよ。
どうしてもダラダラ過ごしてしまいがちな休みの日は、こうして時間割を作ってあげて、貼っておくと、時間に合わせた過ごし方が上手になっていくそうですよ。
sakiさんの家には、子どもの手づくりの作品がいっぱいですが、どれもおうちにある身近なものを使って子どもたちが自分で考えてつくったものばかり。自分だけの作品だから大切な宝物になります。
お料理は創造力を育てるクリエイティブなあそび
ものを生み出すことを仕事としているsakiさん。料理は一番の気分転換です。美味しいものをつくり出す楽しさを子どもたちに知ってほしいと、よく一緒に料理をするそうです。
そして、最近では、ちょっと手助けして子どもたちが自分で作るキッズクッキングにもチャレンジしています。この日は、楽しい仕掛けも準備。お料理づくりのナビゲーターに薩摩のお姫さま「じめさあ」を登場させました!
sakiさんがフェルト布を使って、1時間ほどで完成させた「じめさあ」です。「じめさあ」は、およそ400年程前の島津家久公の正夫人で、名前を持明院(島津亀寿)と言いました。
一説には、器量には恵まれなかったと言われていますが、心やさしい人柄で多くの人々から慕われていたと伝えられています。鹿児島では「じみょういんさま」のことを鹿児島訛りで「じめさあ」と呼んでいて、美しさと知性を兼ね備えた女性の鏡として愛されています。
愛されキャラの「じめさあ」が子どもたちにお料理を教えるよ♪
さぁ、「じめさあ」とイチゴのムースをつくりましょう♪
「じめさあ」が教えてくれるのは、子どもたちが大好きなイチゴのムース。ゼラチンをマシュマロで代用してあっという間にできるデザートです。
この日は、親戚のお子さんも交えての賑やかなクッキングタイムとなりました。
レシピ付き動画 ※4分20秒程度
いかがでしたか?あっという間に美味しそうなデザートが出来上がりました。
イチゴのつぶつぶ感が残っていて、やさし~い甘さ。とっても美味しかったです。
自分たちでつくったデザートに子どもたちのテンションも上げ上げ。いつものおやつ時間がグンと楽しくなりました。特別な道具も難しい準備もいらない。包丁の使い方や割れるものや熱いものに触れないようにさりげなく目配りや手助けをしてあげるだけ。
ちょっとした遊び心や演出を加えると、さらに楽しくなって、子どもたちの日常がワクワクするものになるんですね。みなさんも、気軽に楽しく「おうちでキッズクッキング」してみませんか?それでは、もう一度、いちごムースの作り方をご紹介しますね。
イチゴのムースのつくり方(5人分)【レシピ】
材料
イチゴ 1/2パック(175g)と飾り用に5個
マシュマロ 100g 牛乳150㏄
ヨーグルト 100㏄(大さじ10杯)
作り方
- 鍋にマシュマロ100gと牛乳150㏄を入れて煮溶かす
(弱火で沸騰しないようにしてね) - イチゴをマッシャーでつぶす(1/2パック)
- ヨーグルト100㏄(大さじ10杯)をつぶしたイチゴに混ぜる
- ①と③を混ぜて、容器に入れて、冷蔵庫で冷やして固める(1時間くらい)
- イチゴや生クリーム、ミントなどで飾り付け
キッズクッキングがより楽しくなるおススメの絵本のご紹介
sakiさんは、子どもたちが絵本や映画などメディアに出てくる食べものを同体験することで創作意欲が倍増すると話します。
「映画や絵本の中に出てくる『これ食べたい』というものを素材にして、子どもと一緒につくるとめっちゃテンションが上がって喜びますよ。出来上がったらその話をしながら一緒に食べるとさらに盛り上がって、もっと楽しい時間が過ごせますよ。」
sakiさんは、仕事に家事、育児に忙しく、決して時間に余裕がある訳ではありませんが、ちょっとした工夫で子どもたちの想像力が豊かに広がっていくそうです。
「忙しい時は、『ポニョのインスタントラーメン作ろう』と言ってインスタントラーメンを作ったらすごく喜ぶし(笑)牛乳にはちみつ入れて、『ポニョのホットミルク~』と言って飲むと、ウキウキするし。お料理は子どもの自由な発想と創作意欲を育てる大切な体験「何かをつくりたい」という気持ちを大事にしています。
クレープ、ワッフル、ピザなんかだったら、ありあわせの具材ですぐにできるし、肩ひじ張らずに、自分も楽しみながらやってます。」
子どもがお料理をしたくなる
【sakiさんおススメ】の絵本たち
最後にキッズクッキングのテンションが上がるおススメの絵本を教えてもらいました。大人にもおススメです。
パンが作りたくてしょうがなくなる絵本
からすのパンやさん夫婦と4つ子の子どもたちとのほんわかなお話。80種類以上のいろんなかたちをしたパンが画面いっぱいに描かれているページは子どもたちが大興奮。「からすのパンやさん」に登場するゆかいなパンのレシピを紹介した絵本もあるので、親子でパンづくりに挑戦してみてはいかがですか。
sakiさんの子どもたちも、いろんなかたちのパンをつくるのが大好きになりました。
ベタベタすると粘土遊びが苦手な子も、パンだったら喜んで触れる子が多いんだそうです。パンづくりで子どもたちの造形意欲がどんどん育っていくそうですよ。
ビスケットをつくりたくなる絵本
ずっとひとりぼっちだった大きな像の「ぐるんぱ」が自分で開いた幼稚園で、しあわせになるお話。この中に出てくるビスケット屋さんを見ていて子どもたちが「これつくりた~い」と言い出したそう。
パンケーキがつくりたくなる絵本
おなじみの「ぐりとぐら」の絵本に出てくる大きなふわふわパンケーキ。お料理すること食べることが大好きな野ねずみ「ぐりとぐら」のお話は、誰もが小さい頃に読んだことがあるはず。子どもと一緒につくると大人までしあわせな気持ちになりそう。
イチゴのケーキをつくりたくなる絵本
クリスマスケーキに飾るいちごを探しにいく心やさしい女の子のお話。じんわりあたたかい気持ちになる絵本です。
童話に出てくる有名なお菓子がいっぱい出てくる絵本
「赤毛のアン」や「星の王子さま」など23の童話と物語に登場するお菓子のイメージにぴったりなレシピをおさめた一冊。美味しいお菓子をつくるしあわせ を味わえる一冊です。
キッズクッキングを終えた子どもたちは、さっそくこの本をめくりながら、次は何をつくろうかと心躍らせていました。
お料理ナビゲーター「ジメサア」から子どもたちへ…
今日は私も楽しかったわ。まだまだみんなに教えたいお料理がいっぱいよ。
次のキッズクッキング、楽しみにしていてね♪