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「福祉」

【新年に心温まる動画】車椅子で還暦同窓会に参加したお母さんのお話

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年末年始、遠く離れた家族と嬉しい再会を果たした方々も多かったことでしょう。一方で体が不自由になり施設で暮らす人にとっては、自宅へ帰ることや外に出かけることが、とても遠く感じられた方もいらっしゃったかもしれません。

きょうご紹介するのは、半身不随になり施設で暮らしているお母さんを家族の力とそれを支援する人たちの力で還暦同窓会にお連れしたお話です。

そのお母さんのこと

お母さんが暮らすのは鹿児島の小さな島・甑島です。6年前、突然のくも膜下出血で倒れ、右半身麻痺となり、自宅で生活することが難しくなりました。お父さんと長年暮らした自宅を離れ、島の施設で生活しています。

そのお母さんの還暦同窓会が霧島で開かれることを知った家族は、どうしてもお母さんに出席してほしいと思いました。島の小、中学校で共に過ごした同級生たちと笑顔の再会をしてほしかったのです。お母さんの還暦同窓会には、家族も同行することになりました。

こうしてお父さん、島で暮らす娘さん家族や弟さん、東京にいる弟さん家族も合流して、家族旅行を兼ねた一泊二日の旅が実現したのです。会いたくても会えなかった本土(いちき串木野市)の施設で暮らすお母さんのお父さんとの涙の再会もありました。

旅を終えた娘さんは、あふれる感謝の気持ちをおさえることができませんでした。こうしてこの動画が生まれました。

ありがとうの気持ちを伝えたくて…

ありがとうの気持ちを伝えたくて…

動画を作ったのは、お母さんの娘さん、齊藤純子さんです。諦めていたかもしれないお母さんの夢の旅を叶えることができたのは、サポートしてくれる人たちとの出会いがあったからこそ。決して家族だけの力ではできないことでした。

車イスのお母さん還暦旅行の動画を作成した齊藤純子さん車イスのお母さん還暦旅行の動画を作成した齊藤純子さん

純子さんは、今度は自分がその力になりたいと考えています。自分の暮らす甑島が、障がいのある人も無い人もどんな人でも旅を楽しめる島になってほしいと考えています。

夫と立ち上げた「こしきツアーズ」で甑島をユニバーサルな島に

純子さんは、夫の智顕さんと旅行会社「こしきツアーズ」を立ち上げ、甑島の自然や暮らしの魅力を伝える様々な旅を企画・プロデュースしています。

誰もが気兼ねなく旅をするにはバリアがまだいっぱいあるという甑島で、これまで個別の要望に応じて、視覚障がい者の方や車いすユーザーの方を受け入れてきました。齊藤純子さんはこう話します。

甑島で旅行会社「こしきツアーズ」を営む齋藤さんご一家甑島で旅行会社「こしきツアーズ」を営む齋藤さんご一家

「島での移動手段というと主にレンタカーか路線バス、貸切バスとなるんです。これまで車イスの方で島に来るのを諦めてしまう人も多かったと思います。やっぱりレンタカーに福祉車両が必要だなぁと思って、今度、思い切って車イスごと乗れるレンタカーの導入を決めました。来月には貸出予定ですよ。」

こしきツアーズでは、今月18日・19日には「上甑島ユニバーサルモニターツアー」を催行します。夫婦で営む小さな島の旅行会社が挑む大きな挑戦「島の旅のユニバーサル化」きっとお母さまと過ごした旅を通して、みんなで感じ合った「しあわせの時間」をこの島でいっぱい感じてほしいっていう想いがあるんだろうなぁ。

こしきツアーズについて

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