1月20日、鹿児島市の坂元中学校で立志の集いが行われました。
立志式とは、かつての元服、数え年の15歳を祝う行事で、坂元中学校では、毎年、地域の行事として行われています。
地域の人や先生方、親御さんたちが集まる中、中学2年生になった子どもたちの成長を祝いました。
中学校2年生というと多感な時期。これからの進路についても向き合わなければいけない大事な時期でもあります。
これを人生の節目として、将来への決意を新たにしてもらおうと色々な方からエールが送られました。
「自分の良いところを見つけて下さい!自分を好きになって下さい!」
今回この「立志の集い」でトークショーが企画されました。
テーマは「人生は可能性を探す旅」
様々な分野で活躍する方の人生のものがたりを伝えることで、子どもたちの将来にエールを送ろうというものです。
今回「てのん」が「かごしま人ものがたり」の発信をしているということで、お招きいただき、ゲストお二人の「人ものがたり」を伺う役をさせて頂くことになりました。
ゲストのひとり、小原賢文さんはこの学校の卒業生。鹿児島を拠点に、フリーランスでプロのスチールカメラマンとして活躍しています。
31歳でフリーランスになるまでは紆余曲折。テレビ局の報道カメラマンのアシスタントなど様々な経験をしながら今に辿り着いたお話をして下さいました。
小原さんからのメッセージ
「不安や焦りのある時期もあったが、今は好きなことがやれて楽しい。好きなことを諦めないで続けてきて良かった。好きなことのためなら、きつくても頑張れる!」
もう一人のゲスト、森田孝信さんはこの中学校近くにある同朋寺というお寺のご住職です。
森田さんは、たまたま結婚しようと思ったお相手がお寺の娘さんで、跡継ぎとして住職となった話をして下さいました。「全く想定外の人生。でも、だからこそ人生は面白い。」
お寺の本堂で落語会をしたり、ライブをしたり、伝統を大切にしながらも新しいことに挑戦しています。
森田さんからのメッセージ
「お寺が、今以上にみんなが集うコミュニティになればいいなぁと思って新しいことに挑戦しています。自分を小さな枠にはめないで、自由に、大きく羽ばたいてほしい。」
おふたりは30代半ば。まだまだやりたいことがいっぱいあって、まさに今「可能性を探す旅の途中」といった感じでした。
最後は数え年15歳の子どもたちを前に「私たちおじさんやおばさんも、まだまだ今から何かやりたい、やれるんじゃないかと思っています。若いみなさんの可能性は無限大。」とエールを送りました。
コーディネーターを務めさせていただきながら、自分の15歳の頃を思い出しました。
あまり難しいこと、何も考えてなかったような…でも、15歳なりの悩みや迷いもあり、その中で毎日に一生懸命だった気がします。
反省や失敗も含めて、大人の辿ってきた道を、率直に子どもたちに伝えるこのような機会が大事だなぁと改めて感じました。