チョコレートで幸せに… (バレンタインデイ)

2月14日のバレンタインデイ。
日頃の感謝、友情、ご褒美、愛情…などの気持ちを込めて、チョコレートをお贈りした方も多かったことでしょう。

14日までは、街はバレンタイン商戦真っ盛り。どこの特設チョコレート売り場も戦々恐々としていましたが、一夜明けると静かです。
そこできょうは、チョコレートで幸せに…と願って生まれた小さなチョコレート屋さんのお話をお伝えします。

鹿児島市金生町 
鹿児島市金生町

そのお店は、鹿児島市金生町の納屋通り。繁華街のど真ん中にあります。
一見するとカフェのようなおしゃれな店構え、ふらりと入ってみたくなるような雰囲気です。

久遠CHOCOLATE(チョコレート)かごしま
久遠CHOCOLATE(チョコレート)かごしま

チョコレートの専門店「久遠CHOCOLATE(チョコレート)かごしま」です。
余分な油分を使わない手づくりにこだわったピュアチョコレートがこの店の自慢です。

手づくりにこだわったピュアチョコレート
手づくりにこだわったピュアチョコレート

お店では、チョコレートの手づくり職人『ショコラティエ』さんたちがガラスの向こう側で仕事をしていて、人の手で丁寧に作られているのが分かります。

素材の「ピュア」と手作業の「ピュア」にこだわっています
素材の「ピュア」と手作業の
「ピュア」にこだわっています

実は、ここでチョコレートを作っているのは障がい者のみなさんなんです。

ここは障がい者の方の働く「就労継続支援事業所みそら」です
ここは障がい者の方の働く
「就労継続支援事業所みそら」です
22名が登録してショコラティエとして働いています
22名が登録してショコラティエとして働いています

日本財団『夢のチョコレートプロジェクト』が推進する久遠チョコレートは、「障がい者が社会の中でショコラティエとしてカッコよく働き、作る人も食べる人も幸せになろう!」と4年前に誕生。障がい者の新しい働き方と工賃アップと目指しています。このプロジェクトの話を聞いた鹿児島の福祉職の二人の心が大きく動きました。

久遠CHOCOLATE(チョコレート)かごしまを立ち上げた
久遠CHOCOLATE(チョコレート)かごしまを立ち上げた
春田文造さん(左)と永田剛さん(右)
(お二人とも介護福祉士さんです)

鹿児島みそら会・代表理事の永田剛さんは(写真・右)…
居ても立っても居られなくって、二人で本部のある豊橋(愛知県豊橋市)に飛んで行ったんです。何の繋がりも人脈もなかったんですが、当たって砕けろ精神でした。「鹿児島に出店させて下さい」と直談判。もちろん1回目でOKが出るはずもなく、次に行った時には、出店するお店の場所まで決めてお願いしました。こうなったらもうOK出すしかないですよね。(笑)

二人の熱意が実を結び、おととし9月に九州1号店としてオープン
二人の熱意が実を結び、
おととし9月に九州1号店としてオープン

久遠チョコレートは4年前の京都店を皮切りに全国各地での出店が相次いでいます。今では有名百貨店からも注目される人気ブランドとなり急成長しています。

現在、全国16店舗27拠点で展開。
現在、全国16店舗27拠点で展開。
働いている人は200人を超え、その半数以上が障がい者の方々
働いている人は200人を超え、
その半数以上が障がい者の方々

急成長を支えているのが、チョコレート業界でトップショコラティエとして活躍する野口和男さんの存在です。原料の仕入れから商品開発、作り方の指導までを手がけ、「久遠チョコレート」を市場で勝負できるブランドに育ててきました。

余分な油を使わず、油分はカカオバターのみでつくります
余分な油を使わず、
油分はカカオバターのみでつくります

看板商品となっているのが、カカオ100%のチョコレートで作ったテリーヌ

「久遠テリーヌ」 ドライフルーツや黒豆、ナッツなどの食材を合わせた新食感が人気
「久遠テリーヌ」
ドライフルーツや黒豆、
ナッツなどの食材を合わせた新食感が人気

地元特産の素材を掘り起こし開発されたオリジナルチョコレートも人気です。

小みかん茶、べにふうき紅茶、安納芋など鹿児島らしいチョコレートもいっぱい
小みかん茶、べにふうき紅茶、安納芋など鹿児島らしいチョコレートもいっぱい

独自の製法に遊び心とアイディアを加えてチョコレートが、楽しく変身しています。

ポリポリサクサクな食感が人気のチョコレートおかき
ポリポリサクサクな食感が人気のチョコレートおかき

永田さんはこう話します

鹿児島みそら会・代表理事 永田剛さん
鹿児島みそら会・代表理事 永田剛さん

チョコレートづくりって難しそうに思えますが、失敗しても大丈夫。溶かせばもう一度やり直しができる。障がい者の仕事にとても向いているんです。フルーツ等の食材を切る人、袋詰めをする人、それぞれが出来ることをその日の体調に合わせてやっています。ここにいる人は、長い間病院に入院していた人、GHや作業所から来た人など様々です。ここが社会と繋がる第一歩。私たち、支援員は彼らとしっかりコミュニケーションをとって生き生きと働ける場所にしていきたい。ここが町のチョコレート屋さんとしてみなさんに愛されて、それが彼らの工賃アップに繋がっていけば最高です。

女性客に人気です 
女性客に人気です

お店が出来てもうすぐ1年半。この店が好きで立ち寄ってくれる人も増えてきました。

一杯216円のホットチョコレートであったまる人も
一杯216円のホットチョコレートであったまる人も
よく立ち寄るというお客さんは… 
よく立ち寄るというお客さんは…

向こうに作っている人が見えているのがいいなぁと思って。それに鹿児島の食材を使ったちょっと珍しいチョコレートがあるんで、お土産にもよく使うんですよ。

ここから、どんな魅力的なものを生み出せるか…
ここから、どんな魅力的なものを生み出せるか…
一流のショコラティエ、一流のチョコレートブランドを目指しています
一流のショコラティエ、一流のチョコレートブランドを目指しています
パッケージやデザインもオシャレに可愛らしく…
パッケージやデザインもオシャレに可愛らしく…

企業などへの就職が難しい障がい者の多くが、就労支援を目的とする作業所などで働いていますが、一か月の収入は全国平均でわずか1万5,000円という厳しい現実があります。

「夢のチョコレートプロジェクト」では、障がい者の仕事と社会をリンクさせ、一流のチョコレートブランドを目指すことで社会を変える風になりたいと考えています。

そのためには、一緒に働く仲間を広げていくことが必要不可欠。「久遠CHOCOLATE(チョコレート)かごしま」では、彼らをサポートし、一緒にチョコレートづくりの夢を追いかけるスタッフ(支援員)を募集しています。
(精神保健福祉士など福祉資格を持った方、大歓迎です)

皆さん、ご一緒に働いてみませんか?
支援員の斎藤久美子さん
皆さん、ご一緒に働いてみませんか?

「ショコラティエ」を目指す障がい者の方も大歓迎です。

この店が出来るまでのものがたりをお聞きして、ガラスの向こう側で一つひとつ丁寧に手づくりのチョコレートを作っているショコラティエさんたちを見ていると、小さなこの場所から大きな挑戦が始まっていることを感じます。

チョコレートで幸せに…
チョコレートで幸せに…

バレンタイン旋風が過ぎ去って、一息ついたこの時期。お店もゆったりとした時間が流れショコラティエさんたちにも、いつもの日常が戻ってきました。チョコレートのお話を伺いながら、ゆっくりとお気に入りの味を見つける楽しさも味わえそうです。
ゆっくりとお気に入りの味を見つける楽しさも味わえそうです。
チョコレートは特別な時期と特別な人だけのものではなく、日常生活に溶け込むものであってほしい…そう願う町のチョコレート屋さん、ちょっと覗いてみてはいかかでしょう。
チョコレートは特別な時期と特別な人だけのものではなく、日常生活に溶け込むものであってほしい

【久遠チョコレート鹿児島】

鹿児島市金生町2-1
★ スタッフ・働く仲間募集のお問い合わせもこちらまで…
TEL:099-223-6700

営業時間:10:30~19:00
定休日 毎週火曜日  元旦及び大晦日

久遠チョコレート鹿児島のFacebook >>

投稿者: てのん記者