11月のとある夜。
親父バンドのお座敷コンサートが開かれると聞いて行ってきました。

この近くに住むお父さんたちで結成された親父バンドこと「坂パラ台ス」
メンバーは52歳~62歳のお父さんたち5人組です。

すでにワイワイとした雰囲気。居酒屋はすでに満員御礼です。


バンド結成は16年前。子どもたちが同じ小学校に通っていたお父さんたち恒例の「呑んかた」の席で盛り上がって、バンド結成となったのです。かつて若かりし頃、それぞれに音楽とバンド活動が青春の原点だった皆さんです。

バンド結成を取り仕切ってくれたのが、安藤正和さん。

実は、かつて天文館で人気を博したケントスというライブハウスで初代専属ベーシストとして活躍していた方です。

仕事場には相棒であり宝物のベースが飾られていました。

「役者がそろっていて、小学校で卒業生を送る会、地元中学校での文化祭にも呼ばれて盛り上がりました。」
そして、こんな場所にも呼ばれています。


職業も公務員、電気工事会社経営、社会保険労務士、そしてお花屋さんと多種多様。音楽で繋がる愉快な仲間たちです。

腕に覚え有り!楽器を握ると皆、表情が生き生きと蘇ります。


結成当時30代、40代だった5人もいまや50代、60代。
この日はオリジナル曲を含めた全8曲を、休憩なしの全力疾走で走り抜けました。
リーダーは最年長の元山勝彦さん(62)


「坂パラ台ス」に貫かれているのは地元愛。
学校や福祉館など地元でのステージを大事にしてきました。
オリジナルソング「MÝ HOME TOWN」が響きます。
たまの休みは、坂元温泉 タイヨー帰りの ママと待ち合わせ ♫
いつもの居酒屋で 生ビール ささやかだけど 幸せな時間 ♫
ここは、坂元、玉里団地 ♫ とても大事な MY HOMETOWN ♫
笑顔あふれる街並みは ♫ 私の自慢の MY HOMETOWN ♫
(ご当地歌詞のオンパレード!)

「仕事以外で繋がる場所がある。これが何より楽しい。正真正銘のオヤジになったこれからもカッコよく、くたばるまでやりますよ!」
これが「坂パラ台ス」の合言葉。

おわりに
素顔はシャイなおじさまたちが、ひとたびステージに上がると心底、楽しそうに輝きだします。
みんなの思いはいたってシンプル!
「人生の後半戦。好きなことがあって良かった。そして、何よりもそれを一緒に楽しめる仲間が近くにいて良かった。一緒に楽しく、年をとっていこうよ。」
50代、60代の親父さんたち(失礼!)から人生を楽しむヒントが垣間見えてくるのでした。