集えば楽し!手づくり収穫祭 「だんだん」はみんなのよりどころ!

南九州市頴娃町・馬渡地区の「だんだん」というところで、小さな収穫祭があると聞いてやってきました。

JR指宿枕崎線の御領駅近くが会場のはずなのですが、行ってみても、車が数台あるばかりで人影がありません。間違えたかな…と思って耳を澄ましてみると、小さな坂の上の方からにぎやかな声が聞こえてきます。音のする方へ登って行くと…やってました!収穫祭。

1日上下6本ずつが停まる御領駅
1日上下6本ずつが停まる御領駅
坂を上ると開聞岳の見える高台に
坂を上ると開聞岳の見える高台に
やってました!収穫祭
やってました!収穫祭

「だんだん」で開かれる収穫祭は、今年で6回目。
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準備するのも参加するのも、地元・馬渡地区のお年寄りを中心としたみなさんです。

「だんだん」で開かれる収穫祭は、今年で6回目。準備するのも参加するのも、地元・馬渡地区のお年寄りを中心としたみなさんです。

鹿児島の郷土料理「がね」がいっぱい!
鹿児島の郷土料理「がね」がいっぱい!

手打ちそばや煮しめ、がねやおにぎりがふるまわれ、焼酎を飲みながら、カラオケ大会で盛り上がっています。

手打ちそばや煮しめ、がねやおにぎりがふるまわれ、焼酎を飲みながら、カラオケ大会で盛り上がっています。

踊り出す人もいて、みなさん、いきいきと楽しそう。

踊り出す人もいて、みなさん、いきいきと楽しそう。

踊り出す人もいて、みなさん、いきいきと楽しそう。

踊り出す人もいて、みなさん、いきいきと楽しそう。

ところで、「だんだん」って、いったい何なんでしょう?世話人の上村修さん(54歳)に聞きました。

カラオケの途中でパチリ
カラオケの途中でパチリ

「男性の居場所づくりが始まりなんです。もともと男の人は、定年で職場を離れると居場所がなくなりがち。このあたりに多い船乗りさんはなおさらです。そんな男性が孤立しないように、気軽に立ち寄れるような場所をつくろうと思ったんです。」

生まれも育ちも馬渡地区の上村さんは、20年前に県外から帰郷して高齢者施設に就職。その後、平成17年にNPO法人・福祉相談センターにじを開設し、地域のお年寄りを見守る中で、男性の居場所の必要性を痛感しました。

そこで相談したのが、馬渡西自治会長の中窪征紀さん(77歳)でした。

子供たち主催の喜寿のお祝い会が楽しみ
子供たち主催の喜寿のお祝い会が楽しみ

「みんなで話し合いをしてね。そうするうちに、この土地を提供してくれる人がでてきて。別な人からは、ちょうど解体する家があるから、解体を手伝ってくれたら建材をそのまま譲ってもいいという話があってね。それがこの建物。みんなで建材をここに運んで作ったんだよ、すごいでしょう。なかを見てごらん、立派な梁があるよ。」

みんなで建材をここに運んで作ったんだよ、すごいでしょう。なかを見てごらん、立派な梁があるよ。

がっしりとした梁
がっしりとした梁
「だんだん」に集うみなさん
「だんだん」に集うみなさん

馬渡地区は、自治会が線路を挟んで東と西に分かれているのですが、「だんだん」に提供された土地は、ちょうどその中間に位置していて、みんなが集うのには絶好の場所。そこに、男性がいつでもふらりと立ち寄れる場「男談(だんだん)」が出来たのです。平成23年11月のことでした。

はじめのうちは、補助金を活用していましたが、先々まで「だんだん」の場と活動を維持していくためには自立が大切だと、さつまいも作りを開始。耕作放棄地を引き受け、今ではおよそ5反の畑でさつまいもを育てて、焼酎メーカーに出荷。今年は40万円ほどの収入がありました。荒れた畑が減り、資金も得られるという一石二鳥の成果です。

今年のさつまいもの植え付けの様子
今年のさつまいもの植え付けの様子
(上村修さん提供)

こうして、年に一度の収穫祭をはじめ、毎月1回、料理も片づけも自分たちでやる飲み会を開催、親睦を深めています。無料の刃物砥ぎ会も月1回開いていて、好評です。

刺激を受けた地区の女性たちも女子会馬渡を結成。こちらは公民館を拠点にしていますが、「だんだん」収穫祭で料理の腕を振るってくれた女性たちの中には、この女子会のメンバーもいて、交流も自在です。

お料理を作ったみなさん
お料理を作ったみなさん

男性の居場所としてスタートした「だんだん」が、今では、みんなが集える気のおけない場所になっています。

上村さんはこう話します。

「出番と役割ですよね。みなさん活動する中で、自分にできることを見つけてね。すごいんですよ。水道も、初めは一つしかなかったのに、みんなで手分けして4か所に増やしちゃったんですよ。長い人生で身につけた技ってすごいですね。名人がいっぱいですよ!」

「だんだん」に集う名人たち。次回はその名人にせまります。

つづく

投稿者: てのん記者